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デミタスカップと老舗カフェの熱い思い・・・

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タバコをやめて数年経ちますが、食後や午後の休憩に缶コーヒーを飲む事が日常となっています。ここ数年、健康志向の高まりか、こだわりのブラックコーヒー、しかも350〜500mlのビックサイズ缶コーヒーの種類が増えているように思います。

私もお腹周りが気になるので普段はブラックを飲んでいますが、ちょっと疲れた時、ご褒美的に飲むのがダイドーのデミタスコーヒーです。小さい缶の中に贅沢な美味しさが詰まっているようで、そして量が少ない分罪悪感も少なくついつい手が出てしまいます。

ところでデミタスコーヒーのデミタスって何語?どんな意味か知っていますか?

まずデミタスはフランス語で「demis(半分) tasse(カップ)」つまり、ちいさな(半分の)カップを意味する言葉です。ダイドーの缶コーヒーがデミタスコーヒーという名称で発売されているため、少量で、濃い目のコーヒーというイメージはなんとなくありましたがそのイメージに近いようです。

そこで本日のお話しの主役はこのデミタスコーヒーを飲むときに使うデミタスカップです。

余談ですがデミタスカップ、デミタスのタスが「tasse = カップ」のため「小さなカップカップ」となってしまいますね・・・

デミタスカップとは、エスプレッソやトルココーヒー、コース料理の最後に口直しとして出されるコーヒーなど少量で濃いコーヒーを楽しむ時に使われるカップで、容量はレギュラーカップ(100ml-150ml)の半分。60ml-90ml程度になります。特徴としては少量でも冷めにくいように厚手でぼってりとした作り。このぼってりとしたフォルムが可愛く、デミタスカップファンも多いとか。

このデミタスカップの誕生は、ナポレオンの時代まで遡ります。

時は18世紀のフランス。当時のフランスはナポレオンの下、ヨーロッパ各国と戦争中。産業革命によって工業が急速に発展していくイギリスに対抗するため、フランスは、自国と同盟国に対し、「大陸封鎖令」という経済封鎖を行います。その結果、植民地から輸入されている、様々な物資とともにコーヒーの輸入が滞りヨーロッパ全土で深刻なコーヒー不足が起こります。

その影響でイタリアでもコーヒー豆が手に入りくくなり、町のカフェでは仕方なく、コーヒーを薄めて提供したり、代用品でコーヒーに似た味を出し提供をしたり、試行錯誤でこの危機を乗り越えようとします。しかし1760年創業、ローマの名門カフェ「カフェ・グレコ」だけはコーヒーを薄めたり、代用品を提供することを断固拒否。自分達の味、品質を守るため、一杯のコーヒーの量を減らし、価格を普段より安くし販売を始めます。このことが当時の人々の心を掴み、「カフェ・グレコ」の名声が広まり、その後ゲーテやアンデルセン・メンデルスゾーンなど歴史的な芸術家や、政治家もローマを訪れた際は皆グレコに立ち寄ったと言われています。

そしてこの時にコーヒーを提供していたカップがデミタスカップの起源といわれています。デミタスカップには、カフェ・グレコの「量は変わるが、品質・味は変えない」というコーヒーに対する強く熱い情熱が詰まっているのです。

出張などでローマにお立ち寄りの際は是非「カフェ・グレコ」でコーヒーをお楽しみください。

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最後にカフェ・グリコについて簡単にまとめましたのでご覧ください。

カフェ・グレコ

出典:JTB

1760年、ローマにてギリシア人が創業したことからカフェ・グレコ(ギリシア)と名付けられた。ショッピングで有名なコンドッティ通りにあり。ローマで現存する最古のカフェとして知られている。

創業から約250年経つ現在もグレコは多くのお客様で賑わっています。国の重要文化財にも指定されている歴史を感じることができるこのカフェでゆったりとコーヒーを楽しんでみたいものです。


ちなみにスターバックの日本一号店は銀座です。以上

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